妻が胞状奇胎になった話

2年前の話ですが、妻が胞状奇胎(ほうじょうきたい)という病気になりました。
発生率が妊娠500回あたりに1回という珍しい病気。
病気発覚からの流れをまとめておきたいと思います。

胞状奇胎とは

異常妊娠の一種で受精時に卵子が不活性だったり、一つの卵子に二つの精子が受精することで起こります。
前者を「全胞状奇胎」、後者を「部分胞状奇胎」といいます。
精子由来の遺伝子が多くなるため、絨毛組織が異常増殖してしまう病気です。
流産となるだけでなく、状況によっては絨毛がんなどに進展する可能性がある病気です。

妊娠から手術、病気の発覚まで

2017年1月下旬、不正出血があったため、産婦人科を受診。
胎嚢のようなものが見えたため、検査薬で検査して陽性反応が出ました。
このときはまさか病気になるとは思ってもいなかったので、とても嬉しかったです。
ただ、その後も不正出血が続いていたため、夫婦で少し気にしていました。

2月上旬、再度受診。
流産であるとともに胞状奇胎の可能性がある旨を伝えられました。
流産という大きなショックに加え、さらに病気かもしれないということで非常につらかった。
市立の大きな病院で精密検査を受けることに。

精密検査の結果、やはり胞状奇胎の疑いがあるとのことで、2月下旬に「子宮内容除去術」を受けました。
病理検査の結果は「全胞状奇胎」。

「子宮内容除去術」は日帰り入院で受けることができました。
全身麻酔のようでしたが、うっすら意識はあったそうで、痛みはないけれど、体の中をいじくられる感覚が気持ち悪かったそうです。

術後の経過観察

術後は数週間ごとに血液検査をして、hCGという値を調べることになります。
hCGは妊娠中に生成されるホルモンで、術後、この値が上昇するようであれば、絨毛がんなどに発展する恐れがあります。
以下が実際の測定結果(mIU/ml)です。

2/8(手術前):45,000
2/14:手術
2/23(術後9日):998
3/2(術後16日):206
3/16(術後30日):16.4
3/30(術後44日):3.7
4/28(術後73日):0.5
5/26(術後99日):0.1未満
6/30(術後134日):0.1未満
7/28(術後162日):0.1未満
8/25(術後190日):0.1未満

8/25の時点でhCGの上昇が見られなかったため、妊娠OKの許可が出ました。
検査の度に「値が上がっていたらどうしよう」という恐怖が続きましたが、無事にこの日を迎えられて一安心でした。

その後の正常妊娠

翌年の3月に妊娠がわかり10月末に第二子が生まれました。
普通に妊娠して出産することがどれだけ恵まれたことか、妻の胞状奇胎という病気を通じて学ぶことができました。

何よりこの病気を受け止め、一番辛い思いをし、乗り越えた妻に感謝したいです。

治療中、よく見ていたWebページ

妻が胞状奇胎になってから、色々なWebページを見ました。
実際に同じ病気を経験されている方の記録はとても参考になります。

こぶの闘病日記
胞状奇胎から絨毛がんになったこぶさんの記録。
胞状奇胎の発覚から抗がん剤を使った治療まで詳細に書かれています。

◆胞状奇胎→侵入奇胎(存続絨毛症)闘病記◆
ゆいさんの闘病記。
全胞状奇胎→侵入奇胎。抗がん剤を使った治療。

このブログも誰かの参考になれば嬉しいです。